手話体験

都内のある公立幼稚園に、手話を教えに行って来ました。

東京オリンピック・パラリンピックに向けて、障害者への理解促進、そして、手話を身近に感じる機会になるように願って組まれたプログラムだそうです。

他にも英会話を学んだり、いろいろ子どもたちに挑戦させている幼稚園のようです。

なぜ私にオファーが来たのか。それは、園長先生が同じ教会の姉妹だからです。しかも小学校の校長先生兼任です。

方向オンチの私。おととい、下見に行きました。

どこかで道を間違え、あれ?と思ったときには、スマホの電池も残りわずか。かーなーりー遠くまで、1駅分歩いてしまいましたが、公園でトイレ休憩して、きれいに植えられたバラを眺め、歩いて歩いて、目的地にたどり着きました。

なーのーにー、今日も道を間違え、今度は、逆の1駅分歩いてしまいました。「今どこですか? ええッ?」(恥)電話でのやりとりのあと、園長先生に途中までお迎えに来てもらいました… 帰りに、あっと驚く?駅までの1本道を教えていただきました。

打ち合わせとトイレを済ませ、お部屋に集まっている子どもたちのもとへ。全クラスと先生たちも大集合。3歳(左)、4歳(右)、後ろに5歳が椅子に座ってる。

あちこちから、「しゅわ」「しゅわ」と声が聞こえる。「むずかしい、むずかしい」という声も。

/おはようございまーす。

5歳児の何人かは、頭が膝につくぐらいおじぎ。LINEのスタンプでも「ぺこー!」とか「ぺこり」ってあるなあ。

(私/名前)たかおゆきこです。

するとさっそく、「名前」と意味を知らずとも、手のかたちが返ってくる!すごい、よく見ているなー。

ここから、あいさつの手話。

○おはようございます。

初めて手話にふれる先生ばかりだったようで、「おはよう」+「ございます」の手話だと思っていたみたいですね。そうではなく、「朝、起きる」「あいさつ」で「おはようございます」です。園長先生と主任の先生には、ろう者同士の「Hi!」みたいなあいさつもお伝えしました。

○こんにちは。「12時=お昼」「あいさつ」

○こんばんは。「夜」「あいさつ」

ここで、私から「手話ってなあに?」のお話。耳の聴こえないひとは、手を使ってお話するんだよ。「聞いてー」という代わりに「見てー」と言う。聴こえない人と話すときには顔と顔をあわせて。顔の表情も、大切なことばだから。

お話するときは、風邪を引いてても、マスクをはずしてね。→これは、後ろの大人の皆さんが、うなずいて聞いてくださった。

聴こえない人を呼ぶときは、「おーい」って呼ぶ代わりに、肩を叩いたり、足踏みしたり、お部屋の電気をつけたり消したりする。

そんなことを話したあとは、2択クイズ。私が、ある動物を手話であらわすと、ぬいぐるみが出て来て、子どもたちが正解を当てる。

○うさぎ ○りす ○いるか これはクラス名。調べておいて良かった。

○ぶた

○犬

○きつね

うさぎの説明をするとき、「手の向きが逆だと、イヌになっちゃう」と言ったのです。

そしたら、先生は「お顔に両方の手をあてて、そのまま頭の後ろにもってくー!」と、言い直していました。3歳児は、手の甲と手のひらの違いがまだわからないそうです。

なるほどー。機転を働かせてくださって感謝でした。

クイズ大会は大いに盛り上がって、お礼に♪どんぐりころころを歌ってくれました。ここで3歳&4歳さんは退席。

○ありがとう

○どういたしまして

最初に「むずかしい」と言ってた子も、楽しかった!と言いながらバイバイ。ついつい「またねー」と言ってしまったけど、次があるかはわかりません。

5歳さんが椅子から体育座りにチェンジ、質問タイムが始まった。

ゾウやライオンやトラは想定内でしたが、サメはわからなかったので、正直に「ごめんなさい。わからない。○○さんはどう思う?」とふってみた。先生は「あとで、手話の本を見てみよう」と助け船を出してくれました。

ここの幼稚園では、クラス内では下の名前に「くん」、「ちゃん」をつけて呼び、全園児が集まるときは、下の名前を「さん」づけで呼ぶそうです。名字だけで呼ぶことを、幼稚園では「小学生呼び」と言うそうですが、まだ自分が呼ばれているとはわからないのだそうです。そういえば、私もそんなときがありましたよ。お友達の名前(自分のも)が漢字で書けるのだと知ったときは新鮮な驚きでした!

それから、歌にも手話をつけられるのかな?と質問が。

「日本語のことばの順番を変えるときもある。聴こえない人が手話を見ても意味が通じるように歌います」

♪はじめの一歩をみんなで歌いました。

生まれ変わって大きくいっぽ 歩き出せ~

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