ある方のお宅に伺ったとき、食卓の壁に、大きな字で
【「いや」は禁句!】
と書かれた紙が貼ってありました。それを見て私は一瞬で、ご夫婦の間に交わされている会話が想像できたのです。「いや」の発信者は男性であり、これは「嫌」という意味なのではなく、「いや、」あるいは「いやぁ~~」であり、これから言いたいことが否定文であろうと肯定文であろうと、ショックを建て直したり感情のバランスを取ったりする、非常に便利な枕詞(まくらことば)のような役割をするのです。
私の父も似たようなところがあり、よ~く聞くと同じ内容なのに「違う!」とハッキリ言ってから話し始めるので、母は「すぐ否定するんだから!」と困っています。日本人男性だけかなあ。夫も言っているのかな。あまり気になりません。
手話を学んでいると、日本語って、ほめ言葉が少なくて、否定的な言葉、言い回しが多いなあと感じています。
今日は、静まりの導き方セミナーに出かけてきました。昨年は、静まり会をいっしょにやっている難聴の友人2人のサポートをしていましたが、今回はひとり。各自、名札には、呼ばれたい名前を書きます。私の名前は「ゆきだるま」。今日は富山は大雪で、まだ春の兆しは見えないから。
みことばの思い巡らしのあとで、静まり会に参加したきっかけ、導き手としての目的などについて各自、考えていることを紙に書き、4人グループで分かち合う時間がありました。私の他3人は、男性で、「なかなか静まることができない」とか「みことばの黙想中に、昨日見たドラマの内容が思い出されて仕方がない」とか、「説教に使えそうなネタを考えてしまう」等、率直な感想を人前で言うことに慣れている方ばかりです。話の流れで、「忙しい人を支える賢者の生活リズム」の著者、ケン・シゲマツ氏が、毎日1時間静まりの時間を持っている。それが苦ではなくなったという話を聞きました。
私/静まりの時間があるからこそ、毎日の忙しい生活が充実してくるんでしょうね。
バレンさん/いやあ~ 静まりの時間がなかったら何もできないでしょ!
私/(あっ、出た! これ、否定なの?肯定なの? 激しく同意? 強調か?)
・・・同じことを言ったつもりだったんですけど。(軽く抵抗)
バレンさん/あ、そう?
・・・しーん・・・
(^_^;)
大丈夫です、バレンさんとは長い付き合いですから。
面白がってブログに記すぐらいですから。