夫に自分の気持ちを伝えるのは難しい。こちらが何も言わなければ、問題がないものと思うし、何か言ったらダメ出しととらえて落ち込んでしまう。
まっ、私に限ったことではないかな。
日曜日の礼拝後、御国プロジェクトの感謝会が行われた。12月には予告されていたけれど、夫の情報保障をどうするかは具体的に話し合っていなかった。「食べながら聞いてください」と言って、パワーポイントを見ながら喋り続けるんだろうな~って思っていたけれど、ほんとに想定通りだった。いろんな人がしゃべっていて、感謝にあふれていて、それはそれは素晴らしい集まりだったのだけれど。
素敵なお弁当を見ることも味わうこともできないのかなあ。ちょっとした合間に食べることもできたけど、私は左利きなので、右側にお弁当を置くと、かなり食べにくい。
早口が続くし、私の両手はキーボードを打ちたたく。お弁当食べるのは無理かな~。
ふと右側を見ると、先に自分のお弁当を食べ終わった夫が、私のお弁当のおかずを箸に載せて待機していた。親鳥がヒナに餌を与えるように。
ぱくっ。
もぐもぐ、、、。
ごくん。
ぱくっ。
もぐもぐ、、、。
ごくん。
次第に夫は、おかずやご飯を私の口に押し込むようになった。
・・・何でしょう、この体内の血流が、脳内と胃を目がけて、二手に分かれる感じ。軽い貧血状態です。
・・・何でしょう、脳ミソと両手はせわしなく動きながら、流動食を与えられている感じ。
食べ物を味わう余裕は無い。
夫はせっせと動いてくれたが、私は途中で胃がもたれてきたので、「もう結構です」と言って、やめてもらった。
感謝会が終わってだいぶ時間が経ったころ、私は同じテーブルにいたA姉妹に「今日のお弁当は、夫が私に食べさせてくれたのよ💕」と言った。
A/哲康さん、優しいですね。
夫/でも、ダメだった。
私/え。あ。いや、ダメじゃないよ。
翌日、改めて文字で伝えた。
私/昨日のランチは食べさせてくれてありがとう。ダメじゃないよ。
夫/最初は、手が3本あればとか、PC使用中は犬食いとしても、サイドエフェクト強(つよ)いとなった。
★サイドエフェクト=副作用のこと。問題解決のためにやったことがかえって損害になること。