カルチャーショック

急に真夏のような暑さになって、ぐったりしますねー。

今日は、友達とのランチでした。レストランで通された席が不思議で、3人席なのだけど、ひとりは鏡に映る自分の顔を見ながら話をする感じ。私たちの共通点は、聞こえない旦那さんを持つ聞こえる妻であることです。旦那さんに通訳したり説明したりすることが多く、会話を共有したくても話が通じない(読み取ってもらえなかったりで、さらに説明が必要)ので諦めることが多い。もっと話したいし、頼りたい。

今回は、国際結婚をしていて、もうすぐ臨月になる妊婦さんの話を聴くことが中心。本人は、すでに悩みを通り越してあっけらかんと話すのですが、家庭でのコミュニケーションの難しさに言葉を失ってしまいました。私が日本人だから、彼女の旦那さんの行動を理解できないのかな。(詳しくは書けませんが)聞こえない=情報障害・コミュニケーション障害であるけれど、ここまで断絶していていいの?? ろう者としてのアイデンティティってどうなってるのよ。家に帰って、彼女の旦那さんの出身国のろう者の就労状況とか、英語で検索して調べ始めてる。何の足しにもならんけど。

夜は。戸塚市の手話サークルへ初訪問。日本ろう者劇団の江副(えぞえ)悟史さんの講演を見に行った。手話初心者にもわかるような、すごく大きくてハッキリした手話で面白かった。座席が聴者とろう者で真っ二つに分かれていたようで、私は知らなくて、ろう者側に空いている席に座った。

印象に残った話① 時代劇のオーディションで、吉田松陰の弟、杉敏三郎(ろう者)のせりふを手話で言うように求められた。聴者は一生懸命手話を練習していた。が、江副さんは身ぶり手ぶりをした。当時は手話がまだできていないからだと意見を言ったら、合格した。演技として泣くことを求められ、どうやったら泣けるか考えて、直前まで「わが指のオーケストラ」を読み返して、涙を流したら、「次、本番」と言われた。「本番」の意味がわからなかったのだ。テイク5でも泣けず、目薬を差してもらってやっと泣けたという話。(こうやって日本語で書いてしまうと、ちっとも面白くないなあ・・・仕方がない。) ②去年イギリスに行って、エリザベス女王のスピーチを、イギリス手話を読み取って日本手話に通訳したという話。・・・見ていたら、右手の小指を出して高く上げていたので(あ、女性?)その小指がきゅっと曲がりまして(あ、おばあさん?ってかエリザベス女王か!)とわかったのでした(^^ゞ ③「ただいまトイレ掃除中です。ご協力よろしくお願いいたします。」どういう意味? 一緒にトイレ掃除してくれっていう意味じゃない。待ってくださいという意味。手話通訳の際、聞こえたままではなくて、意味をつかんで伝えて、という話。(人差し指→耳、頭の横を通っててっぺんで【翻訳】)これ、いい例文だな。来月の大学レクチャーのとき、使わせてもらおう。

あるコマーシャル(動画&音声)の手話の話があったが、1年流れていたという、そのコマーシャル自体を知らなかったので(???)でした。帰宅後、ネット検索して、わかりました。

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